恋声+Voice Meeter Bananaの環境構築とVSTプラグイン

Voice Meeter Banana+恋声の環境を構築したいが上手くいかないという方が多いので設定について書こうと思います。

また、VSTプラグインを使いリバーブやノイズリダクションをする方法についても説明を行います。

この記事では、Voice Meeter Bananaのインストールが完了していることを前提として説明を行います。

Windows側のサウンドの設定

まず画面右下にあるスピーカーのマークを右クリックしてサウンドを開きます。

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画像1:サウンドの設定の開き方

再生・録音・サウンド・通信の4つのタブがあるウィンドウが表示されるはずです。

再生タブでVoiceMeeter Inputを既定のデバイス、VoiceMeeter Aux Inputを既定の通信デバイスに設定します。

次に、録音タブでVoiceMeeter Outputを既定のデバイス、VoiceMeeter Aux Outputを既定の通信デバイスに設定します。

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画像2:再生タブ と録音タブ

これでWindows側のサウンドの設定は完了です。

この設定を行った時点でスピーカーやヘッドホンから音が再生されないようになっていますが、VoiceMeeter Bananaの設定を行うことで再生されるようになるので安心してください。

 

恋声の設定

恋声を起動し、右下の設定から設定画面を開きます。

画像のように録音デバイスをVoice Meeter Output、再生デバイスをVoiceMeeter Aux Inputに設定します。

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画像3:恋声の設定

恋声の設定はこれだけです。

VoiceMeeter Bananaの設定

始めにパソコンに流れる音を聞くために出力デバイスを設定します。

まず右上(下記画像の①)のHARDWARE OUTのA1をクリックし、普段使用しているスピーカーやヘッドホンを選択します。

WDMやKS、MMEなどがついているものがある場合はWDMを選びましょう。

次に中央下部(下記画像の②)の場所にあるA1をオンにします。

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画像4:VoiceMeeter Bananaの出力デバイスの設定


これでパソコンに流れる音がスピーカーやヘッドホンから再生されるようになります。

 

次は入力デバイスの設定です。

左側(下記画像③)にあるHARDWARE INPUT 1に使用するマイクの設定をします。

同時にB1をオンにします。

これを行わないと恋声にマイクからの入力が流れません。

中央下部右側(下記画像④)のB2をオンにすることでSkypeやDiscordに恋声で変換した声を送ることが出来ます。

また、同じ場所にあるA1をオンにすると恋声によって変換された自分の声を聞くことが出来ます。

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画像5:VoiceMeeter Bananaの入力デバイスの設定

これでVoiceMeeter Bananaの設定も完了しました。

VSTプラグインを使用しない場合はここまで環境構築は終わりです。お疲れ様でした。

恋声を使って配信する場合、OBSの音声デバイスの設定はデスクトップとマイク共に既定にしておけば問題ないはずです。

VoiceMeeter Bananaにある縦長の緑色のバーは音量調整に使うことが出来るので覚えておくと便利です。

 

VSTプラグインを使う

VSTプラグインをダウンロードしておきましょう。

例としては下記の2つです。

ノイズ除去やコンプレッサーなどがセットになった REAPER | ReaPlugs

シンプルでわかりやすいリバーブプラグイン Dimension Plus

ダウンロードしてきたプラグインはわかりやすい場所に保存して置きましょう。

Program Filesにvstpluginフォルダを作り保存して置くと後で少しだけ楽になります。

 

VoiceMeeter Banana側の設定

まずVoiceMeeter Bananaで追加の設定を行います。

右上にあるMenuからSystem Settings / Optionsを開きましょう。

下部にあるPATCH INSERTのin1 Leftとin1 Rightをオンにします。

恋声を通した後の音声にエフェクトをかける場合はin5 Left/Rightもオンにします。

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画像6:VoiceMeeter Bananaの設定画面

 

VSTホストアプリケーションの設定

VSTプラグインを使用する場合はIL Minihost ModularやVSThostなどのソフトウェアが別途必要となります。

ここでは直感的でわかりやすいのでIL Minihost Modularを使用した場合の設定を説明を行います。

IL Minihost Modularはこちらからダウンロードすることが出来ます。

Minihost Modular Beta 3 (v1.5.8) - Image-Line

フォーラムのアカウントを作成しないとダウンロード出来ないので作成しましょう。

インストールを行ったらダウンロードしてきたプラグインに合わせ方を起動しましょう。

ダウンロードしてきたプラグインが32bitであれば32bit版を、64bitであれば64bit版を起動しましょう。

起動すると以下の画像の画面が表示されると思います。

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画像7:IL Minihost Modularのメイン画面

左上のFileからPreferencesを選択しましょう。すると設定画面が開きます。

下記の画像のようにAudio device typeをASIO、deviceをVoicemeeter Insert Virtual ASIOに設定しましょう。

またPluginsのタブからプラグインを保存したフォルダを設定して、Scan&Verifyをクリックしておきましょう。一覧にプラグインが表示されるはずです。

プラグインをProgram Filesのvstpluginフォルダに保存した場合はScan&verifyを押すだけで一覧に表示されます。

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画像8:IL Minihost Modularnoの設定画面

これでプラグインを使うための準備が出来ました。

 

プラグインを使ってエフェクトをかける(IL Minihost Modularの使い方)

実際にプラグインを使ってみましょう。

まず先にVoicemeeter Bananaでin1 Left/Rightのみオンにした場合で説明をします。

上の画像7の状態になっていてマイクに話しても音声が流れなくなっていると思います。

左上にある黄色いAudio Inにカーソルを合わせ指のマークになっている時にクリックし、右上にある黄色いAudio Outにドラッグしてみましょう。

すると下記の画像のように線で繋がった状態になります。

この状態でマイクに話しかけると音声が流れ画面の黄色い線が点滅すると思います。

これでプラグインなしの状態で音声を流すことが出来ました。

in5 Left/Rightもオンにしている場合は音声はまだ流れません。

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画像9:IL Minihost Modularの繋げ方

次に画面を右クリックしAdd pluginで好きなプラグインを選びましょう。

すると画面に選んだプラグインが下記の画像のように表示されているはずです。

例としてここではDimension plusを追加しました。

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画像10:プラグイン追加後の画面と接続後

先程のようにしてAudio Inから追加されたプラグインの左上の黄色い点に線を繋げ、プラグインの右上の黄色い点からAudio Outに線を繋げてみましょう。

Audio InからAudio Outに直接繋がっている線はAudio Outに合わせ手の状態の時にクリックしドラッグすると外れます。

すると上記の右の画像のように繋がっているはずです。

これでプラグインを通した状態で音声を流すことが出来ました。

後は同様にしてプラグインを追加して繋ぎ環境を構築しましょう。

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画像11:プラグインを構築した後の例

次にin5 Left/RIghtをオンにした場合の追加の設定を説明します。

画面を右クリックしAdd Input Node→Audio Node(Stereo)を選択します。(Monoでも問題はないはず)

Node Propertiesが表示されるのでHardware I/Oを必ず15に設定しOKを押します。

同様にAdd Output NodeもHardware I/Oを15にして追加します。

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画像12:Audio InとAudio Outの追加

後は先に上記で説明したin1 Left/Rightのみオンにした場合と同様に線を繋げるだけです。

ただし、しっかりと追加した物同士を繋げましょう。

元からあったAudio InとOutの方にプラグインを追加すると恋声を通す前の地声の音声にエフェクトをかけることが出来ます。

追加したAudio InとOutの方にプラグインを追加すると恋声を通した後の声にエフェクトをかけることが出来ます。

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画像13:追加後の接続の仕方

 以上でVSTプラグインを使う方法の説明は終わりです。

 

環境を構築することで苦労している方が多いようなので自分のわかる範囲での設定について解説を書かせていただきました。

自分用のメモのような感じになっていて、わかりづらい部分も多いと思いますが参考になればと思います。

Twitter:@yukihana_fuyuno